» 2023 » 8月の記事

静岡県政史上最年少で当選をした中山真珠県議会議員(28歳)が無免許と認識しながら車を運転していた事実が発覚して謝罪会見が行われました。
中山県議は記者会見で次の事を述べていました。

1.運転免許証の失効を認識しながら故意に法令違反の無免許運転を重ねた。
2.私の順法意識の低さが原因。
3.辞めて責任を取るより、一層仕事に邁進することで償いたい。
4.これだから若い人はと言われかねない事をしてしまった。

議員の最大の仕事は国民生活の安心・安全・快適な暮らしの実現のために様々なルールをつくることです。
国会議員ならば法律です。国会とは法律をつくるところです。
地方議員は条例です。罰則規定はありませんが違反して裁判となれば負けます。
法律・条令をつくる立場の人が法令違反と知りながら罪を犯しました。
法律・条令をつくる立場の人が順法意識の低さを認めました。
辞めて責任を取るより仕事を続けると言いましたが、辞めて政治の仕事を続ければいいことです。
これだから若い人は・・・。未成年以外は法令違反に年齢は関係ありません。故意に無免許運転をした行為は本人の資質です。
静岡市清水区の有権者に支持され当選をした以上、期待を裏切ったことへのけじめが必要でしょう。
それができないのなら政治家としてというより人として失格です。

その一方有権者側に問題がある場合があります。
同じく今春の統一地方選挙金沢市議会議員選挙において、信じられない選挙結果が出ました。
選挙約1ヶ月前に飲酒運転で現行犯逮捕された元市議が当選したのです。
元市議としたのは現行犯逮捕されて辞職したからです。
誰もが1ヶ月後に控えた選挙には出馬しないだろうと思っていたのが、なんと出馬をしたのです。飲酒運転が発覚してからわずか1ヶ月です。それでも出馬するのは本人の自由ですから、それは仕方がないこととし、それでも当選はしないだろうと多くの有権者は考えていたのですが、1,422票で当選をしました。
私は1,422人の方に聞きたいです。飲酒運転は立派な犯罪ですよ。反省して改心するには1ヶ月はあまりにも少ない。何を期待したのですかと。
元金沢市議として金沢市民の民度はどうなったんだと強く憤りを感じます。

過ちを犯すことはあるかもしれない。魔が差したなんて言葉があります。
人は弱い存在です。罪を憎んで人を憎まず。理解ができます。
しかし、やったことへの責任はとらなければいけません。そうでないとやった者勝ちになり社会が混乱してしまいます。
謝って済む事とそうでない事がありますが、まずは謝罪し、その誠意を形にあらわす。議員であれば議員辞職がそれにあたります。
それができない議員が一人でもいることで政治家への不信はなくならないでしょう。

自民党女性局視察が未だ話題になっています。
前回の投稿では、今回の視察を擁護するつもりでの内容だったんですが
その後に、松川参議院議員は子供を連れて行っていると報道され、これはいけないと思いました。
松川さんは一人の母親として娘と旅行に行きたい。そう思うのは自然です。
しかし、国会議員の仕事が忙しく旅行に行く時間がとれない。
それならば、党務に同行させよう。
税金を使う公務でないからいいだろうと判断したんだと思います。
実際、首長が海外視察する時に妻を同行させることはよくあることです。総理の外遊にも奥様が同行される映像はよく見ます。
それは、晩餐会において夫婦同伴が常識の西洋の文化にならってのことです。

総理の場合は分かりませんが、首長の場合、奥様が同行される時は、奥様の旅費は実費となります。晩餐会は公務ですからその費用は違うと思いますが。
今回、松川さんの娘さんに関しては、未成年の娘さんを参加者名簿に入れたということは、旅費を党に負担させることが目的だったのでしょう。
全体の旅費からすると自己負担より党負担の方がはるかに多いですから。
しかし、その自己負担ですが、参加された方が議員だとしたら、自己負担と言い切るのに違和感を感じています。なぜなら自己負担するための原資は歳費。つまり税金だからです。

自己負担を強調する方がいますが、本当に歳費を自己負担と言い切るのでしたら公人としての自覚も緊張感も責任感もない人だなぁと感じてしまいました。
個人的に松川参議院議員を政治家として評価をしていますので、これからも頑張って欲しいと思います。

松川るい自民党女性局長を団長としたフランス視察が、エッフェル塔前での写真や昼食の豪華さなどから観光旅行ではないかという指摘がされています。
私も議員を16年間務めてきましたので視察か観光かについて話をします。

議員が参加する視察には大きく分けて2種類存在します。
一つは公務としての視察。
もう一つは議員としての視察です。
政党に所属している議員の場合は党の視察もたまにあります。

公務としての視察は全額公費です。
議員としての視察は政務活動費を使います。どちらも税金です。
何が違うかというと説明責任です。
公務としての視察では随行する職員が報告書を作成するのに対して
政務活動費を使う場合は使った議員本人が報告書を作成しなければいけませんので、公務の場合の説明責任は役所側に。政務活動費の場合は議員になります。
そのため、公務視察において観光と誤解されるような視察内容では、随行員の責任問題にも発展しかねませんので、公務の場合は議員がどれだけわがままを言っても随行員がしっかりとコントロールをしている場合がほとんどです。
それに対して、政務活動費を使った議員視察では随行員はいませんので、議員本人が報告書を作成しますから、若干甘目(観光)の報告書になることは否定しません。しかし、直接現地に行き、自分の目で見ることは議員として大切な事ですから、どんどん視察をするべきだと思っています。
そのうえで、せっかく来たのだからと少しくらいは羽目を外す気持ちがあっていいのではないかと思いますが、SNSの発信は内容に限界があるため、誤解を招きやすく、緊張感がなかったということは残念でした。

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