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フランスの政治思想家アレクシ・ド・トクヴィル1805年~1859年
トクヴィルは当時、近代社会の最先端を突き進んでいると感じたアメリカを旅して「アメリカのデモクラシー」を書きあげた。
この本は今でもアメリカの歴史や民主主義の歴史を学ぶ上で欠かせない教科書となっている。
トクヴィルは、今後アメリカは先駆的役割を担うことになるであろう。だが同時に、その先には経済と世論の腐敗した混乱の時代が待ち受けているだろう。更に民主政治とは「多数派(世論)による専制政治だ」と断じ、その多数派世論を構築するのは新聞、今でいうところのマスコミである。

トクヴィルが生きた時代から170年経って、まさにトクヴィルが指摘した通りの世の中になっているのではないでしょうか。
権力者はマスコミを利用し、そこから自分たちに都合の良い報道を発信し、それによって自分たちが望む行動へと人々を駆り立てている。
それはすべてビジネスのため。
金儲けのためです。
今回のLGBT法に関しても、国民議論が尽くされていません。
それどころか、LGBT問題を差別問題と混同して多様性を認めよという議論にすり替えて世論を煽っている。

トクヴィルはこうも言っています。
「大衆世論の腐敗・混乱に伴う社会の混乱を解決するには宗教者や学識者、長老政治家などいわゆる「知識人」の存在が重要であり、民主政治は大衆の教養水準や生活水準に大きく左右される」
つまり、権力者がどれだけマスコミを使って情報操作をしようとも民度が高ければ操作された情報を見破り社会の混乱を避けることができると。
しかし、頼りとされる知識人はどこにいるのでしょうか。

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