議員を減らということは正しいのか。
私の考えはノーです。安易に減らす議論はかえって混乱を来たします。
減らすべきという論拠は、議員としての資質を持っているとは思えない議員に多額の報酬を払うのは、税金の無駄使いだというものです。
また、議員以外にも行政に声を届ける役割として、町会長や各種団体の長がいるので、議員の役割は低いのではというものです。
ただ、多くの声は「あれが議員かぁ。」という議員の評価の低さからくるものだと思っています。

2009年時点で地方議員の数は3万7千人弱もいますので、「どうなん?」という議員がいるのは事実でしょう。しかし、議員の資質と議員定数は分けて論議すべきです。
なぜなら、議員定数を減らしても、議員としての資質に疑問がある者が落選するとは限らないからです。むしろそのような議員は選挙に強く落選しにくい傾向にありますから、状況は悪化してしまいます。
どういう事かと言いますと、定数が30人の議会でどうかと思う議員が3人いたとします。その比率は10%です。
そこで定数を大幅に減らしたとして、半分の15人にしたとしますと比率は20%になるんです。
その分、発言力が増すことになりますから、より議会が悪化することになると言ったのです。
ただ住民はしっかりと見ているから、資質の低い者は落選するだろうと思われがちですが、国民はしばしば間違えることがあります。民主党政権の誕生です。国民は自民党に失望し、民主党を選びましたが、日本の国力は目に見る形で低下してしまいました。国民は優秀かどうかで判断する以外に時の流れやマスコミの報道に影響されることがあるわけです。こういった国民の傾向を分かって悪知恵の働く者は、自分にとって有利な情報を流し、しばしば住民を欺くのです。ですから、案外上位当選してきます。
私が選挙に強くないからといって、言い訳だと思わないで下さい(笑)

では、どのような人が落選しやすいかと言いますと、保守系で地盤が固まっていない新人議員です。夢と希望と責任感を兼ね揃えた優秀な新人議員が落選しやすいのです。
一方、支持基盤がしっかりとしている共産党・公明党・労組出身議員はしっかりと当選してきます。

これでは、保守系議員の発言力が弱まり、左派系の発言力が強まってしまうことから、安易に議員定数を減らすということは間違っていると思うわけです。
そもそも議員とは住民の代弁者であり、代弁者は少ないよりは多い方がより住民の意見が繁栄されるわけですから、その観点から言いますと少ないよりは多い方が良いとも言えるわけです。しかし、議員を増やし無能と思われる議員が増えますとより混乱しますから、議員定数うんぬんよりも議員がしっかりと仕事をしているかをチェックする機能を強化することの方が議会の活性化としては望ましいと思うわけです。

金沢市議会では「議会基本条例」を制定し、広報委員会を立ち上げ、議会から積極的に市民に近寄り、より身近な議会の実現にむけて歩みだそうとしています。
私はその広報委員会に配属になりましたので、しっかりとその役割を果たしていこうと思っています。

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