給食で死ぬ!

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タイトルの「給食で死ぬ!」とはおどろおどろしいですよね。
これは、長野県旧真田町の教育長をされていました大塚貢さんが出版した本のタイトルです。
大塚さんが子供の非行をなくすために、給食の献立や食材に注意をはらい、見事に非行をなくすことに成功した体験談を綴った話です。
大塚さんが赴任した中学校では校舎をバイクが走り抜けるという大変荒れた学校だったそうです。
それをなんとかしようとまず取り組んだのは、先生の授業をもっと分かりやすく楽しいものにするということでした。
連日先生が先生を教え、生徒に分かりやすい授業を行う事に努めたそうです。
その結果、不登校やいじめが減ったのですが、十分とは言えませんでした。

ある時、体育祭のお昼ご飯の時、菓子パンにジュースやコンビニ弁当を食べている生徒がいる 事に気づきました。
そしてその生徒達を観察していますと共通点が非行少年だったという事も分かりました。
そこで保護者を集めて、バランスの良い食事を摂らせる事を伝えましたが、非行少年の親に限って無関心だったそうです。
それならばと給食くらいはバランスの取れた食事を提供しようと考えたのが事の始まりでした。

献立は肉中心から魚と野菜中心にし、一週間の全てを米飯にしました。
その米も地元農家から無農薬にこだわったものし、食材にもこだわったそうです。
変化は少しずつ、やがてはっきりと現れたそうです。
まず、読書の習慣がついたそうです。
そして、生徒が自主的に「全国小・中学校作文コンクール」に参加して、毎年のように全国で1位か2位に入選するようになったそうです。
そして、気づけば60人いた不登校が2人までに減り、いじめはなくなったそうです。
いじめがなくなったから不登校生がいなくなったとも言えるようです。

そこで、金沢市はどのようになっているのかと給食の実情を調べて見ました。
魚よりも肉が多く、食材の提供元もはっきりせず、地産地消率は40%にも満たない状況でした。
私は3月議会の連合審査会にて、食材の見える化と地産地消率を上げる事を提案しましたが
安定供給が出来ないという理由で現状の変更は無理だと言われました。
本当にそうなのか深堀出来ないまま議論は打ち切りになり、その後は選挙の準備に追われる事になりましたので
続きは3期目の当選を果たす事が出来ましたなら、徹底的に追求しようと思っています。

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