日本の教育

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教科書問題について話をしていましたら、教科書の内容を問題にするよりも教師の教え方を重視した方が良いと言われました。
それもそう通りなのですが、日教組支配が強い教育現場では、まともな教育が行われるかは疑問であります。事実、石川県では小学1年生~6年生に配布された「夏休み帳」では、戦争に関する内容が多く自虐史観を植え付ける指導が行われていました。
流石にこれは酷いと言うことで県議会から指摘があり、今は使わていません。
「はだしのゲン」にも同じことが言えます。
何度も本会議で指摘していますが、未だに金沢市の学校図書から撤去がされません。

まともな教育とはどのようなものでしょうか。
その昔江戸時代では、幼児期から10歳くらいまでの間に徹底されたのが「読み書きそろばん」と「人間育成」です。
この時代では、まずは教育の基本は人としてどうあるべきかという人間学であり、これを「本学」と呼びました。
一方で、生きていく上で必要な知識や技術を「末学」と呼び、「本学」を「末学」の上においていました。
「本末転倒」という言葉は知識や技術ばかりが長けて人間学を修めていない者を戒める言葉として使われていたそうです。
明治維新を始め、我国を襲った数々の危機を脱出する事が出来たのは、人間学が確立していた日本人の精神性があったからこそだと言えます。
私はこれまで12ヶ国を訪れ、その国の政治家や企業家と会い、学校現場や医療現場などを数々視察してきた経験から、自国に対する考え方に大きな違いがあるなと実感してきました。
シンガポールでは、国家戦略に基づいた教育が行われていました。その為にシンガポールの予算配分は1番が防衛費。次が教育費だそうです。
この事を教えてくれたのは大学の学長でしたが、学長は「日本はこの先30年も50年も存続すると思っていますが、シンガポールは10年先が読めないのです。だから自国を存続させる為に防衛と教育に力を注ぐしかないのです。」と。
またスイスは「永世中立国」です。
これは戦争をしないということではありません。
徴兵制があり、成人男性のほとんどは銃火器を扱う事が出来ますし、敵が攻めてきた場合、30分以内に国境の施設を爆破し、外敵の侵入を防ぐ準備が整っているそうです。更に個人の家には武器やシェルターまで完備されています。
この2ヶ国に共通する事は、平和は与えられるものではないという事を国民皆が認識している事です。
我国の国民が完全に忘れた考えです。
世界では40の地域で23億人が今も紛争に巻き込まれています。
日本はたまたま70年間戦争がないだけとも言えます。
これからも平和な国で有り続けるためにも、日本人としての誇りと精神性を教え込む教育が国家としてまともな教育と言えるのではないでしょうか。

追伸
日本人の精神性が高いから平和が築けている事に反論する方はこう言うでしょう。
事実320万人もの民間人を含む多くの日本人が大東亜戦争で犠牲になったじゃないかと。
この意見に反論するには100年ほど歴史を遡る必要があります。
19世紀の世界はヨーロッパの国々が各国を植民地にしていた時代です。
一旦植民地となった国は悲惨そのものです。
日本は1840年のアヘン戦争で、大国清がいとも簡単にイギリスに破れたのを見て、次は日本だと危機感を持ったのでした。
日本の平和を守るためには、世界の列強と仲良くする(開国派)か天皇を中心としたこれまでの日本独自の国柄(尊皇攘夷派)を貫かという考えが衝突したのが明治維新でした。
両者とも国を愛し家族を守りたいと思うがあまりの事です。
あの時、愛国心に満ちた国民がいなければ、今頃日本は完全に植民地化され、資源は奪われ国民は奴隷にされていたことでしょう。
その代わり、日清戦争や日露戦争。第一次世界大戦や大東亜戦争は起きなかったでしょう。
歴史の選択、どちらが正しかったのか。それぞれ意見はあると思いますが、愛国心という国民一体で国を守るという考えがあったからこそ今日の平和と繁栄が築けているものと考えています。
そこを踏まえて、現代の教育行政を見てみますと子供達に自虐史観を植え付け家族の絆を壊す施策がとられていることに憤りと危機感を募っているのです。
男女均等法や夫婦別姓などはその最たる施策です。
私が教育について度々語るのは、この状況を打開したいからです。

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