本日は憲法記念日。1947年5月3日 現行憲法が施行されました。
憲法の役割は、権力者の暴走を止めるためと言う識者がいます。それは、日本国憲法では国民の権利と義務において義務が3つしかないというところからうかがい知れます。
この権力者の暴走を止めるというのがあまりにも際立ち、憲法改正反対論者は、9条がなくなれば、日本は戦争をする国になって、子供達が戦場に送り出されてします。だから、憲法を改正してはいけないと声高に叫んでいます。
この「〇〇になると戦争する国になるぞ!」という主張は、これまで幾度も登場してきました。
60年安保・70年安保・旧日米ガイドライン・防衛費制限撤廃・不沈空母発言・PKO法・おおすみ型輸送艦進水・周辺事態法・有事法制・インド洋給油・イラク派遣・防衛省昇格・海賊対処法・特定秘密法・集団的自衛権・共謀罪・緊急事態法
これらの議論の時、国会前でデモを起こし、「日本は戦争をする国になるぞ!子供達を戦場に送るな!」と訴えていたことは記憶に新しい出来事です。
それで、その主張通り我が国は戦争をしたのでしょうか。そもそも、どの国と戦争をすると思っているのでしょうか。戦争は一国では出来ません。
憲法改正 = 戦争をする国になるぞ!という根拠があるように見せかけた言葉に惑わされていては、しっかりとした憲法の議論は出来ません。
戦争が起きる原因は、私は国益のぶつかり合いだと思っています。
国益とは国が必要としているものですが、これは時代とともに変化をします。水であったり塩であったり資源であったりと。
この奪い合いで戦争が起きてきたことは歴史が語っています。
現代において、これらの摩擦を回避するのは憲法ではなく外交努力です。
憲法と戦争を関連づけるのは、正しい憲法論議を妨げる国民を欺く行為であると私は思っています。