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蛍の光

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我が国の排他的経済水域(EEZ)に位置する大和堆。
ここは、日本海における好漁場として、漁師さんがイカやカニ・甘エビなどを求めて以前から漁を行ってきた場所であるが、北朝鮮漁船による違法操業が繰り返されていて、日本の漁師が大和堆で操業が出来ない状態がここ3年ほど続いてきました。しかし、大和堆でのイカの不漁によりここ最近では北朝鮮船が見当たらなくなったそうです。ところが、今度は中国漁船が入り込んできました。
中国漁船は北朝鮮の船と違い、放水ではびくともしませんので、日本政府の更なる対応を望むものです。
しかし、その対応は不十分と言わざる負えません。
現状の対応では、漁を生業としている漁師さんの生活どころか命を守ることはできません。
そもそも日本人は領土領海領空を守るという意識が低いと思えてなりません。
そこで、以前にも投稿しましたが、「蛍の光」をご紹介します。

蛍の光
原曲 スコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」
作曲 稲垣千頴(いながき ちかい)

蛍の光、窓の雪、ふみ読む月日、重ねつつ、いつしか年も、すぎの戸を、開けてぞ今朝は、別れ行く
「明けて今朝、国を護るために夫は別れていく」

止まるも行くも、限りとて、かたみに思う、ちよろづの、心のはしを、一言に、さきくとばかり、歌うなり
「故郷にとどまる妻も、国境の護りに旅立つ夫も、今日を限りとして別れていく。だからかたみも心の端に、どうぞご無事でと一心に歌うのです」

筑紫の極み、陸(みち)の奥、海山遠く、隔つとも、その真心は、隔てなく、ひとつに尽くせ、国のため。
「筑紫の果ても(九州)、陸奥の果ても(東北)、祖国防衛のために赴く夫とは海や山も遠くに隔てるが、真心は隔てることなく、どうぞお国のために尽くして下さい、と妻が歌うものです」

千島の奥も、沖縄も、八州(やしま)の内の、守りなり、いたらん国に、勲しく、努めよ我が背、つつがなく。
「明治になってからの領土である千島も沖縄も八州(日本)の内の守りであり、どうぞこれから向かうところで功を立て、ご無事で任務を全うして下さい、と妻が祈っているのです」

蛍の光の歌詞は、祖国防衛の任務にため、国境に赴く夫を見送る別れの歌です。
この後、明治時代に領土が拡大することで3度も歌詞が変わりました。

1.千島の奥も、沖縄も、八州の外の、守りなり(明治初期の案)
2.千島の奥も、沖縄も、八州の内の、守りなり
(1875年 千島樺太交換条約・琉球処分による領土画定を受けて、千島列島18島を日本領となった。)
3.千島の奥も、台湾も、八州の内の、守りなり
(1895年日清戦争後の下関条約により台湾・澎湖諸島(ほうこしょとう)が我が国となりました。)
4.台湾の果ても、樺太も、八州の内の、守りなり
(日露戦争後、ポーツマス条約でロシアから南樺太を譲り受けます。

国を守ることは国民を守ることと同じです。
そのことを思いますと、最前線で活動してくださっている自衛隊員の方々には心から感謝をしているところです。

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