今日は、民主主義について考えてみます。
民主主義といえば多数決と言われますが、それは結論の決め方であって
国民主権、つまり民衆の声を聞くというのが民主主義だと私は思っています。
ですから、多数決で物事を決めても少数意見も大事にするのが民主主義の基本です。
英国は国民投票を行った結果、EU離脱を決定しましたが、混乱がより大きくなり「合意なき離脱」が現実身を帯びてきました。
英国の行った国民投票は正しかったのでしょうか。
米軍普天間基地の辺野古沖への移転は県民投票でノーがイエスを上回りましたが、政府の方針に変更はありません。
県民投票結果はなぜ反映されないのでしょうか。
むしろ、国民に意見を聞いたことで、問題がより大きく複雑になったように見えます。
民主主義の基本である国民の声を聞くことは間違いなのか。
私の意見はノーです。
では、上記の事例では民主主義がなぜ機能しないのか。
誤解を恐れずに書けば、聞く相手が違ったと思います。
正確に言えば、国民に聞く段階ではなかったということです。
国民は投票する前にしっかりと問題に向き合い
自分目線ではなく、未来志向で問題を正確に理解した上で投票するべきでした。
この二つの事例では、フェイクニュースが飛び交いました。
特に英国の場合、フェイクニュースを信じて投票した方が数多くいたようです。
私には、会社の社運をかけたビックプロジェクトを、入社間もない社員に聞いているように見えました。
ところで、ただいま全国統一地方選挙の前半が行われています。
今回の石川県議会議員選挙金沢選挙区での投票率は、40%を切って過去最低になると予想されています。
前回の金沢市長選挙では過去最低の投票率でした。
また、石川県選挙区では7選挙区で無投票選挙となり、選挙すら行われなかった。これは大問題です。
政治や社会に関心がない人達とそれを動かす人達との格差がどんどん広がってしまいますし
人々の声が施策に反映されず、一部の権力者の都合で世の中が形成されてしまいます。
政治に期待していなくても選挙には行くべきです。
投票したい候補者がいなければ白票でも止む得ません。
自分の一票なんてどうせ反映されないと諦めているなら大間違いです。
諦めたら終わります。
日本人が日本の政治を諦めたら日本が終わる事を意味します。
私達は次代を担う子供達の為に、豊かに暮らせる日本を残す義務があります。
だから、必ず投票場に足を運んで、ご自身の意思を示していただきたいと思います。
しっかりとした選挙(高い投票率)が行われてこそ、正常な民主主義が機能するのではないでしょうか。
次回は、民主主義は世界の崩壊を招く?について持論を述べたいと思います。