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カエルの楽園

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考えさせられる小説でした。不安と恐怖が入り混じり、政治家の端くれとして身が引き締まりました。政治家でなくても、現状を知るという意味で読んで欲しい一冊です。
考えさせられると言いましたのは、この小説は見事に今の日本の現状を言い当てていると思ったからです。更に、政治家として身が引き締まったというのは、小説の結末通りの結果を回避する事が出来るのは政治の力を持って他はないと思ったからです。

政治家の不祥事が相次いでいます。不倫や言動や子供の不祥事まで連日のように報道されています。コメンテーターは必ず言います。「このような方が私達の税金で生活していると思うと腹立たしい。即刻辞職して欲しい。」と。

政治家は政治をしないで何をやっているんだという昨今の指摘に、以前、私なりに考えた政治家について書きます。
その時に大いに参考になり感銘を受けた方が、今や「正義のミカタ」などテレビにも多く出演されている藤井聡先生です。藤井先生はご自身の著書「政の哲学」でこのように記していました。

政 = 祭り事(神事に繋がっている=正しいもの・真実)
治 = 地上の様々な混乱を神と繋がりながら治める。

その上で政治家とはどのような者かと言えば、「真実と繋がる者」と言えるそうです。
ソクラテスやプラトンは「真実を知って政治を行わなければいけない。」と言っていたそうです。
臭いものに蓋をするという諺がありますが、政治の上には不都合な事や不利益な事は真実を伝えずに先延ばしにするという傾向があります。なぜなら、自分が政治家をやっている時に結論を出したくないからです。結論=責任が伴うからです。先延ばし議論の最大の罪は、少子高齢化問題を先延ばししたことだと思います。高齢者は選挙に行ってくれるので手厚くする。若者は声を出さないので知らなかった事にしたのです。自分の立ち位置でしか物事を判断しない事が要因ではないかと自己分析しています。

義見てせざるは勇なきなり 私の政治信条です。

真実(=義)を知ったとき、それが自分に不利益な事実だったとしても勇気を持って立ち向かう政治家が一人でも多く存在することが、「カエルの楽園」からの脱出につながります。
私はそんな政治家であるために今後も自己研鑽と何事にもブレない精神力を培っていきます。

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